校内研修

平成28年度 校内研修計画

 

1 研究主題  「自分の思いや考えを伝え合える児童の育成」

~読む力を育てる言語活動を通して~

2 主題設定の理由

 21世紀は、新しい知識・情報・技術が政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増す、いわゆる「知識基盤社会」の時代であると言われている。グローバル化の進展など急速に社会が変化する中,次代を担う子ども達には,幅広い知識と柔軟な思考力に基づいて判断することや,他者と切磋琢磨しつつ異なる文化や歴史に立脚する人々との共存を図る事など,変化に対応する能力や資質が一層求められている。このような状況において,「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」の調和を重視する「生きる力」を育むことがますます重要となり,学習指導要領では,児童の「生きる力」を育成するために,各教科等で言語環境の整備や言語活動の充実が示されている。
 本県において,「全国学力・学習状況調査」では,全国との差が縮まり,全国を上回る結果であ
った。しかし,国語科では,記述に沿って読み取ったり,資料を読み取り表現する活動において課題が見られ,「確かな学力」を育成する取り組みの一層の充実が必要とされている。
 本校では,これまで「思いやりの心をもち,共に生きる子どもの育成」の主題のもと,話合い活動を通して望ましい人間関係の育成を図り,道徳的実践力を高める事を重点に取り組んできた。児童は,自分の意見に理由を付けて発表したり,お互いの思いや考えを認め合えるようになってきた。しかし,子ども達の行動と他者とのかかわりを見ると相手を思いやり,相手の立場に立って考える態度が十分に育成されていると言い難い状況である。その背景に,「語彙の不足」や「相手の言葉の意図を的確に捉えられない」,「相手の状況や心情を読み取れない」などがあるのではないかと考える。また,諸調査結果においても,「内容を的確に読み取り,要旨を捉える」や「目的や意図に応じて必要な情報を取り出す」ことなどの「読むこと」の知識,技能を活用する力に課題がみられた。中央教育審議会は平成20 年答申において,言語は知的活動(論理や思考)の基盤であるとともにコミュニケーションや感性・情緒の基盤でもあり,豊かな心をはぐくむ上でも,言語に関する能力を高めていくことが重要であるとしている。
 そこで,これまでの研究・実践を踏まえ,研究主題を「自分の思いや考えを伝え合うことのできる児童の育成」に変更し,まずは,知的活動や情緒の基盤である言語の「読む力」を育みたいと考え,副題を「読む力を育てる言語活動を通して」とした。今年度は研究視点を「読む力」に絞り,①読む力を育む言語活動の充実を図るための理論研究・実践研究②目的に応じた読書活動,③音読の工夫④漢字の定着の4つに焦点化する。国語科を中核として「読むこと」の指導事項を教師が明確にもち,読む力を育てる言語活動の充実を図りたいと考え本テーマを設定した。また、児童が自分の思いや考えを伝える力を育成するための指導の工夫に取り組んでいきたい。

3 研究目標

 自分の思いや考えを伝え合うことのできる児童の育成を目指し,読む力を育てる言語活動の充実を図る。

4 目指す児童像

(1) 自分の思いや考えを伝え合うことのできる子
(2) 的確に読み,自分の意見や考えを深く考える子
(3) 自他理解を深め,集団におけるよりよい人間関係を築ける子

5 研究仮説

 読む力を育てる言語活動の実践を行うことによって,自分の思いや考えを伝え合うことのできる子どもが育つであろう。

6 研究内容

(1) 研究テーマについての理論研・研究授業
(2) 国語科を中心として,読む活動における言語活動の充実に向けた研究授業
(3) 音読による読む活動の実践(宿題の音読,授業での音読の工夫)
(4) 目的に応じた読書活動の取り組み

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7 研究の基本方針

(1) 教師相互の授業に対する取り組みを生かし,全職員で共通理解の基に推進する。
(2) 県や村の学力向上対策方針に基づいて課題を明確にし,全職員の創意・工夫によって課題解決にあたる。
(3) 児童の実態調査・分析・考察を行い,実践活動に反映させ,研究主題にせまる。
(4) 研究の結果は,授業研究会の論議の中で,理論的に明らかにしていくと同時に,具体的な児童の変容については,毎学期実態調査を行うことによって,課題を明らかにしていく。
(5) 授業研究会以外でも,普段の授業を参観し合い,高めあっていくようにする。
(6)指導案,実践記録はパソコン等で作成し,データ化する。
(7)研修日は,毎月第1,第3水曜日とし,必要に応じて別に研修日を設ける。
(8)低・中・高で代表が研究授業を行い,指導方法の工夫・改善につなげる。(経験者研修などを兼ねることができるものとする。

8 研究組織図

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9  研究の基本構想図

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